第87回箱根駅伝優勝メンバー八木勇樹の今と、銀座でオープンする低酸素トレーニングジムとは!?

東京五輪イヤーとなる2020年、第96回箱根駅伝は青山学院大学が10時間45分23秒の大会新記録で2年ぶりの総合優勝を成し遂げた。

今から9年前の2011年、第87回箱根駅伝で早稲田大学が18年ぶりの総合優勝を成し遂げた時、9区を走った八木勇樹が2020年1月東京銀座に低酸素トレーニングジム「RDC GYM」を立ち上げる。箱根駅伝を含む大学駅伝3冠を達成し、その後旭化成で2区のインターナショナル区間で日本人歴代最高記録を樹立し、2016年に独立してプロランナーになって活動する八木の今は!?そして新しくジムを立ち上げたきっかけは?!

自身の競技と並行して事業を展開

2016年に実業団を退社して独立後、株式会社OFFICE YAGIを設立し、自身の競技と並行しながらランニングチームを立ち上げた。当初は自身の名前を広めるために「YAGI RUNNING TEAM」という自身の名をチーム名に入れて活動。次第に広がっていき、2019年7月に「RDC RUN CLUB」とチーム名を変更した。

RDCとは・・・
Running Development Campの略で、「ランニングの能力向上を目的とする集まり」を意味し、この名称は八木が2018年に自身のトレーニング合宿で訪れたケニアで、世界一のランニングチームを目指して設立されたプロジェクト「RDC KENYA」設立時に出来たものだ。

RDC KENYAの記事
1人の日本人がケニアで作ったランニングチーム「RDC KENYA」とは!?【前編】
1人の日本人がケニアで作ったランニングチーム「RDC KENYA」とは!?【後編】

その、RDC KENYAのメンバーが来日し、レースを走ったり活動していく中で「RDC」が普及したことと、RDCの意味が八木が立ち上げたランニングチームのコンセプトでもあることから、名称を変更することとなった。2019年7月の名称変更とともに拠点も増えた。東京のみで行っていた活動から横浜・大阪・鹿児島と全国的な展開を見せる。それぞれ地名を名称に取り入れ

RDC TOKYO
RDC OSAKA
RDC YOKOHAMA
RDC KAGOSHIMA

という形で活動している。
また、アカデミー組織も創設しRDC ACADEMYとして活動。今では国内屈指のビッグチームとなっている。

また、2017年に物件の選定・店舗の内装からサービス内容・スタッフの選定まで、オーナー企業からの委託で八木が全てをプロデュースしたスポーツジムをオープンさせている。

この先目指すものとは

八木が目指すものは何なのか。それは本人もよく聞かれることだと笑う。

「僕自身、東京五輪を目指して独立して競技を行ってきました。ただ、起業して事業を展開しながら競技を行っている中で、価値観が多様化してきました。特に、トレーニング合宿で訪れたケニアでは一気に価値観が変わりました。貧困の問題から競技継続が困難なケニア人が沢山いる。僕に出来る事、そして僕にしか出来ない事は何なのか。そう考えているうちに僕の中で優先順位が競技が一番ではなくなりました。それは悲しくもありましたが、同時に今まで競技に注いできた情熱を他に転換できるものを見つけた瞬間でもありました。もちろん競技をやりたい気持ちもあります。ただ走り出した事業を成功させる事も僕の役割であり責任でもあります。周りでは批判的な事を言う人もいるでしょうが、そこは甘んじて受け入れます。」

八木は陸上界では異質だ。今までのプロランナーとは違い、事業を多角化させている。そしてその中でカギとなるのが、新規事業を複数立ち上げている点だ。それについて八木の考えは明確だ。

「僕の判断軸は明確です。僕にしか出来ない事かどうか。誰もができる事や代わりがきく事は例え条件の良い案件であっても断っています。そうすると必然的に今までにない事業を立ち上げることになります。ゼロから始めるのはすごく労力のいることですが、だからこそ意味がある。僕の目的はお金儲けではありません。陸上界をより良くするために必要だと思う事をやっています。現に会社の収益はすぐに次の陸上界をより良くするために必要だと思う新規事業に投資しています。2019年11月末にはM&Aで事業承継も行った。新たな会社も経営することになると同時に、世界を目指す選手のサポートも開始する予定だ。」

新たな挑戦

そして2020年、新たな挑戦を始める。

全てのランナーの悩みや課題を解決できるジムを作りたい
スタッフ・お客さんのみんなが笑顔になれる環境を作りたい

全てのリスクを負ってでも自分達が目指すものを作る。自分達でジムを作る。そして全てのランナーをサポートできる環境を整える。

「こうして新たにジムを作る計画が始まりました。僕自身すごく大変な時期が続きましたが、支えてくれた仲間、そしてサポートしてくださっている方々のおかげで何とかやってこれました。」

2016年の独立後、様々な事を経験し決して順風満帆ではなかった3年半。2019年11月末、出演するラジオ番組で引退を宣言。しかし、その顔には充実感があった。

「2020年の東京五輪イヤー。3年半前に想像していた2020年とは違った形になりましたけど、充実感とこれからの人生のワクワク感は想像以上です。アスリートとしての現役を引退するのは僕にとってそれほど重要なことではありません。むしろ走りたくなったり走れる状況になったらまた走り出す時も来るかもしれません。これから本気で事業を展開するためのけじめとして競技には一区切りつけました。ただ、僕のキャリアは続いています。セカンドキャリアではなくて、アスリートの八木勇樹と起業家の八木勇樹は一緒なんです。目指す方向が木でいうと枝葉で少し分かれて違う方向に行きますが、僕は僕にしかできない事にこれからも挑戦し続けます!そして僕が死んだ時、
八木がいたから陸上界が変わった
そう言われるような事をやっていかないといけないと思っています。」

未来を変える30分|RDC GYM

そして今年の1月12日、東京銀座にスポーツジムがオープンする。その名は「RDC GYM」

「未来を変える30分」

RDC GYMのコンセプトだ。低酸素環境下でのトレーニングは通常時の約3倍の効果があるとされている。
八木は独立してから一般のランナー約2,000人と関わってきた中で、ランニングだけのトレーニングでは怪我なく継続してランニングを行う事や目標を達成するのは厳しいと感じている。必要なのは、ランと並行してラン以外のトレーニングによる筋力強化や筋出力の強化、そして適正な身体の使い方を習得するためのフィジカルトレーニングだ。
それらをサービスとして提供するのが、RDC GYMだ。

「低酸素ラン&バイク」と「低酸素サーキット」

曜日によって目的別のセッションが用意されているため、ダイエットからボディメイク、運動習慣をつけたい人から、ランニングフォームの改善や能力向上、自己記録の更新まで幅広くサポートできるジムとなっている。

課題や悩みを解決する
目標を達成する
今の自分を超える

そんな想いを持った全ての人をサポートする未来を変えるジム、RDC GYMが1月12日(日)にオープンする。

RDC GYM ホームページ

八木の挑戦はこれからも続く・・・

プロフィール

八木勇樹

株式会社OFFICE YAGI 代表取締役
RDC GYM 代表
RDC RUN  CLUB 代表

高校2年時のインターハイと国⺠体育大会で日本人トップ。 世界クロスカントリー選手権の日本代表にも選ばれた。高校3年生のインターハイも日本人トップになり、同年の国⺠体育大会では悲願の外国人選手を退け優勝。 外国人選手に挑戦する走りで高校2年時からトラック競技で日本人に無敗という驚異的な成績を残した。

高校卒業後、早稲田大学へ進学。3年時から4年時にかけて競走部主将となり、駅伝3冠(出雲・全日本・箱根)を達成。 大学卒業後、旭化成陸上部に所属し、2014年ニューイヤー駅伝ではインターナショナル区間の2区で23分20秒の日本人歴代最高記録をマーク。

2016年6月末で旭化成を退社し、株式会社OFFICE YAGIを設立。陸上界に変革を起こすべく、RDC RUN CLUBを発足し全国に展開。2018年には世界一のランニングチームを目指してケニア共和国・イテンにRDC KENYAを設立。同年、アスリート支援プラットフォームZONEを立ち上げた。

八木勇樹オフィシャルWEBサイト